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VJをする類人猿がVJやそれらの周辺に関する雑感を文章化するブログ

旅の記録 2008-05-23(2) モスクワ

鉄道に乗っていた時にあんなにセルゲイに観光ポイントを聞いていたのに何処も観光できなかったので駅へ向かう道すがら「赤の広場」だけは観に行く事にする。
18:00過ぎに赤の広場へ。クレムリンの見学時間が終わっていたのと小雨が降っている為か人は少ない。やたらと広く見える向いのグム百貨店はウラジオストクのそれとは違いヨーロッパの高級ブランドが並ぶ大きな店で、東京でいえば伊勢丹のような感じと言えば伝わるだろうか。
ソ連時代には社会主義の中枢だったクレムリンの横にあるマクドナルドがやたらと混雑しているのが印象的だった。









メトロに乗り19:00過ぎにはレニングラード駅へ。サンクトペテルブルグ行きのチケットを買う為に窓口へ並ぼうと思うのだが番号が振ってあるだけで何処で買ってよいのかわからず、15くらいある窓口の中で比較的荷物の多い人が並んでいる窓口へ並ぶ事にした。並んでいる人数は20人もいないのだがなかなか前に進まない。1時間半も待っただろうかようやく窓口へ。希望の列車と席を紙に書いて出す。窓口の人はしばらく画面を見つめたあと見せた紙に”$1,000”と書いてよこして、こんだけ出したらこの列車に乗せてやるということらしい。どうやら希望した列車に空きの席は無いと言う事のようだが、だったら他に空いてる列車を教えてくれても良さそうだがロシア語が話せない相手にはそこまでのサービスは無いらしく紙を戻されておしまい。
この時点で20:30を過ぎ、サンクトペテルブルグ行きの最終は23:50〜59の間。並ぶ時間を考えると次で買えないとちょっと困った事になりそうだと思いつつチケット売り場を見回すと一番壁際に”モスクワーサンクトペテルブルグ”と書いた売り場があるのを発見しそこに並んでみる事に。壁には電光掲示板でサンクトペテルブルグ行きとサンクトペテルブルグ経由の列車の席の空き状況が表示されている。これは助かった、と思い今から買える2等席を探してみるがサンクトペテルブルグ行きの2等席はほぼ完売状態で、1等席がそこそこ残っているのと、”M”と書かれた席がかなりある。これは3等席かな?なんて思いながら列に並んでいる間にも次々と残りの席も売れていく。自分の番になったので1等、2等とは別に残り数が多い”M”の文字の席は買えるのか、と聞いてはみるが買えないようなので手持ちのルーブルを使い切り1等寝台を買う事にした。

チケットを無事購入できたので一安心して電光掲示板を眺めていると”サンクトペテルブルグ経由ヘルシンキ行き”の2等席に空きがある事を発見。これは失敗したと思っていると自分の買ったサンクトペテルブルグ行きにも2等席に空きが。どうやらキャンセルが出ているらしいが、こればっかりはタイミングなのであきらめて、次からは前もってチケットだけは確保しておこうと思う。…いや、チケットは確保できていたはずなのにちょっとしたトラブルでチケットが手にできなかったんだ。まあ、いいか。
時計をみると間もなく22:00。駅に到着してから3時間使ってようやくチケットが買えた。チケットの値段はそれなりだが、日本の旅行代理店を通して買うよりはなんぼか安いので一度くらいは1等席に乗っても良いかも、と思うことにした。当面の課題をクリアし、寝台を確保した事で今日の寝床を確保できた事に安心すると朝のマクドナルド以来何も食べていなかった事を思い出しピロシキ(キャベツばっかり入ってる)と飲んでみたかった”クバース”を買ってタバコを吸ったり売店を冷やかしたりして過ごす。モスクワでの発見はウラジオストックでは見かけなかた"PLUS"マークのついたATMがあったこと。これはサンクトペテルブルグでも期待できそうだ。それと鉄道のチケットを買う為に行ったり来たりした通り沿いのセクシーランジェリーショップのお姉さんのおっぱいがビックリする位でかかった事。今思い出せるのはこれくらい。出発まであと40分



なんやかんやあったチケット問題も解決し、ほぼ定刻通りの23:59分鉄道はサンクトペテルブルグへ向けて出発した。さらばモスクワ。
さて、サンクトペテルブルグ行きの鉄道は1等寝台車なのだが、これが昨日まで乗っていたシベリア鉄道の2等車とはえらい違いだ。1等車は2人部屋で部屋にはシャープの液晶テレビ、簡易洗面台、部屋履きのスリッパ、歯ブラシなどのアメニティーセットが備えてありベッドにはパリッパリのシーツが敷いてある。廊下の絨毯はフカフカでトイレは明るく紙も柔らかそうだ。廊下の電源はしっかりささり携帯電話はすぐに充電を開始。しかも車掌が部屋にきて充電は部屋のコンセントでしろ、と言う。なんと部屋に電源があるのか。明日の朝8:00にはサンクトペテルブルグについてしまうのが惜しい。いやほんとに惜しい。
もう1時も近いのにまだ遠くの太陽は落ちきっていない。同室の人は気の良さそうな初老の男性で挨拶と観光できた事を少し話し、日が落ちるのを見ながら寝る。