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VJをする類人猿がVJやそれらの周辺に関する雑感を文章化するブログ

ロシア旅行 2008-05-22

8:00頃起床。晴。朝食は菓子パン、バナナ、コーヒー。今日はシベリア鉄道最終日。何も無ければ17:45にはモスクワに到着するはず。
昨日のチャンピオンズリーグ決勝の結果はモスクワに着けばわかるだろうか。次の駅まで4時間位あるのでゆっくり下車の準備をする。昨日あたりから徐々に頭が痒くなってきているので頭を洗いたい。モスクワまではあと800kmほど。

タバコを吸いに電車の連結部分に行くと”ジーマ”と名乗る男が声をかけてきた。本人が言うにはフランス系のロシア人らしい。アメリカ人か?と聞くので日本人だと答えると、ロシアは日本に比べるとでかいだろ?なんていうたわいもない会話をする。ジーマもウラジオストクから乗っていたような気もする。流石に何日も乗っていると話し相手にも困ってくるので僕のような旅行者にも声をかけてくるのかもしれない。このジーマは駅に停車する度に売店で1.5Lはあろうかというビールを数本買い込んでいたのは覚えている。当然今も顔が赤い。観光かい?と聞くのでそうだよ、と答えて握手して分かれる。

10:30 "Gorkii"着。雨が降っているうえに寒いので外には出ないでホームを眺める。ジーマはまたビールをしこたま買い込んでいる。今日中には手持ちの食料は食べきりたい。同室のセルゲイの話だとモスクワは一日ごとに温かい日と寒い日がくる話を聞くと持ってきた防寒具に不安を覚える。
モスクワまではあと500km。

12:00 昼食。手持ちのカップ麺、パン、ソーセージを全部食べきったのでモスクワまでお腹はもつだろう。次の"Vladimir"まではあと2時間程。お茶でも飲んでグダグダしていればそのうち着くはず。この鉄道に乗ってぼんやり暇をつぶす事だけは得意になった。外を見ると雨は降ったり止んだりで相変わらず寒そうだ。

14:00過ぎ ほぼ定刻通り”Vladimir”着。雨は上がっていて、さほど寒くはないが気温は低い。モスクワの天気はどうだろうか。次はいよいよモスクワに着く。一週間の鉄道の旅は終わるの。ここまで出国からモスクワまでもそこそこ問題は有ったけどもきっとここからの方が大変な事になるかもしれない。モスクワまで210km。あと3時間と少し。

同室のジミールとセルゲイはやる事も無く流石に飽きたのか、ジミールの持っていた電子ライターを分解して「エレクトロショック!」とか言って盛り上がってる。暇とは何と恐ろしいものだろうか。
モスクワにはたぶん定刻通りに着いたようだ。雨が降るモスクワは仕事帰りの時間なのか駅はごった返していた。明日サンクトペテルブルグに行くためのレニングラード駅をセルゲイに教えてもらう。カザンへと行くジミールとはここでお別れする。たった一週間だけど同じ部屋で過ごしたので別れはやはり寂しい。セルゲイはメトロに乗るというので一緒にメトロの駅へ。切符売り場がとても混んでいるのでセルゲイの持っていた回数券で乗せてもらう。駅は60〜70年代に出来たものらしくクラシカルだが、あんまり観察する余裕もなくメトロへ乗り込む。泊まる予定の宿の最寄り駅ルビヤンカ駅でセルゲイと別れて降りる。セルゲイもとても親切だった。

ルビヤンカ駅から地上に出て元KGB本部の前を通り道に迷う事無く今日の宿”ナポレオンホステル”へ。受付で名前を告げると予約されていないようだ。はて、どうしたものかと困ったが、まだ若干の余裕があって一泊700ルーブルだというので泊まれることになった。床にマットレスを引く状況だがとりあえず今日の宿が確保できたのでひと安心。ペプシを飲んでロシア入国以来初めてのシャワーを浴びる。シャワーを浴びるが全く石けんから泡が立つ気配がない。なんやかんやと体を洗いシャワーを出たあとタバコを吸いながらホテルの事について考えてみるが、どうもウラジオストクのホテルが取れていない時点でカードの決済が降りずホテルは何処も予約が取れていないのではないか、という結論に至る。まあそうだと思えば予約が取れていない事にさほど驚く事も無いしこれからもそのつもりでいられる。宿のPCでメールをチェックすると出発した日に旅行会社のベロニカから「5月23日着で同日乗り換えでサンクトペテルブルグでよかったよね?」という内容のメールが来ている。「5月22日にモスクワに着きナポレオンホステルに泊まっているがどうしたら良いか?ある電話すると」返信する。旅行会社のモスクワオフィスに電話をしたら良いのだろうか。返信に期待したい。お腹は減っていたけどテンションも上がらず疲れていたので今日はやめとく。受付もそうだが英語が早くて聞き取れない。喫煙所で話したオッサンは酔っていたのかゆっくり話していたので聞き取れた。やはり英語は一つの課題だ。
夜遅く宿には上機嫌で酔っぱらっているマンチェスターユナイテッドのユニフォームを着た男たちが「ファッキンチェルシー!!!!!!」と叫びながら戻ってきた。どうやら決勝はマンUが勝ったようだ。
明日はどうやって電話をしようか考えながら寝る。