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VJをする類人猿がVJやそれらの周辺に関する雑感を文章化するブログ

旅の記録 2008-05-16 (3)

暑い日差しの中、荷物を背負って海辺をぶらぶらと歩く。旅の前には予約を入れようと思ったホテルの辺りを歩いてみたり。住宅街に入りようやく24時間営業の食料品店を見つけ水を買う。店の外で財布の中を整理していると昼にもかかわらずすっかり出来上がったデカイおっさんが酒を片手に近づいてくる。10ルーブル札をもって何かを話しかけてくるがさっぱりわからない。何を言っているのか聞いていると突然僕の財布の中に手を突っ込み札を握り立ち上がった。あっけにとられたがさすがにここで退くのもどうかと思い「俺の金だから返せよ」と、ロシア語は話せないので日本語で言う。オッサンは握った手を固く握りしめている。立ち上がりその手を指して「返せ」というと、オッサンは「ノーマネー、ノーマネー」とか言っていやがる。何がノーマネーだ。立ってみると僕よりデカイ。195cm位はあるだろうか。オッサンは金を返すそぶりもなく片手は固く握ったままでその場を立ち去ろうとするのでオッサンについて行く。何度「返せ」と言ってもズンズン歩くオッサン。近くの団地の広場まで行くとオッサンの仲間とおぼしき、これまた顔の赤いオッサンが二人出てくる。「アイツが俺の金を持って返せ」と別のオッサンに言うと酒臭い口とギラギラした目でグイグイ間を詰めて「ノーマネー!ノーマネー!」だと言いう始末。口調も次第に荒くなってくる。流石にこれ以上ここで揉めてもいい結果が出そうにないので諦めてそこからは立ち去る事に。何にしても人前でうかつに財布を開けていたのがまずかった。周りに人がいないのを確認して財布の中を確かめると抜かれた金額は500ルーブル(\2,500-)位。一緒に入っていたクレジットカードが無事だったのが何より。これは勉強代だと思って諦めることにした。
ここで得た教訓は「赤い顔で話しかけてくるオッサンへの対応は慎重に、そして日本みたいにのんきに財布を外にださいない事」改めてこの15分位の出来事を振り返ると自分のミスとはいえテンションはヨレヨレに。

気を取り直すべく、来る電車の旅のために何か帰るものはないかとグム百貨店ウラジオストク店にいってみるがアメ横センタービルの様な雰囲気でたぶん百貨は売ってない感じで、めぼしいものは特になかった。広場で日に当たりヨレヨレのテンションを元に戻しつつピーナッツを買って駅の待合所へ行く事にする。1日荷物を背負っていたせいか肩が痛い。あまりに時間があるので待合所でウトウトしていると駅員に「ここで寝るな」と起こされる。しばらくしてようやくアナウンスがあって電車へと移動。本やネットで観ていたものよりも狭く感じる部屋の2段ベッドの下がこれから1週間過ごす席になる。同部屋にはボク以外に男女1人ずつ年齢は2人とも25歳位だろうか。現地時間21:35分(モスクワ時間14:35分)ほぼ定刻通り電車はゆっくりとウラジオストク駅を出発。次第に日が暮れてゆく。サモワールという湯沸かし器からお湯を汲み本日初めてのコーヒーを飲む。


本日終了。