旅日記 2008-05-29 (Thu) キエフ

08:30頃起床。昨日と違いよく晴れている。シャワーを浴びてからソフィア大聖堂の見物へ。内部は11世紀、外観は18世紀までに修復された姿で1990年に世界遺産に登録されている。

イコン画はサンクトペテルブルクの”血の上の教会”よりも時代が古いものもありタッチは平面的で修復はあまりされていない様子で、所々壁画が剥がれ落ちている部分もある。サンクトペテルブルクの教会にしてもここにしても壁という壁、柱という柱にビッチリとイコン画が書き込まれておりサラウンドのように包まれ圧倒される。教会の建築様式について詳しくないので詳細はわからないが上部からの採光と薄暗い教会内部に浮かび上がるイコン画はとても神秘的に見える。

ソフィア大聖堂に続いてアレクサンドル教会へ。ここは18世紀に建てられた教会で設計が新しいためかソフィア大聖堂よりもモダンな印象。「地球の歩き方」によると入場料が必要らしいのだが入口へ行ってみてもそのような表示が見当たらずそのまま中へ入れたので、昼飯分程度の額を寄付金BOX（と呼ぶのかどうかは知らないが）へ。平日のせいか観光客もほとんどいない状態で静かに時間を過ごす。教会を出ると昼過ぎ。ケーブルカーに乗ってドニエプル川沿いまで出てマクドナルドにまた入る。

昼食後、ドニエプル川沿いで休憩。天気は良く、どんどん気温は高くなってくる。道をあっちへフラフラ、こっちへフラフラしながら独立広場へ向かう。
昨日とは別のインターネットカフェへ行き宿からの返事をチェックするが返事は来ていなかった。この予約サイトを運営する会社のツーリストインフォメーションがブダペストの駅構内にあるはずなので返事が来なければ直接行って宿を探せばよさそうだ。

明日キエフを発ち、ハンガリーはブダペストへ向かう。朝電車に乗ると24時間は電車に乗りっぱなしになるので昨日冷やかした市場で食料品を購入。ハム、バナナ、トマトと飲料水。パンも欲しかったがどのパンも大きく、一日で食べきれる量でもないので諦める。

市場を出て、早めの夕食。昨日の昼食と同じ食堂へ。ボルシチやペリメニ（ロシア水ギョウザ）のでかいの、ビーツのサラダなどを食べる。そういえば昨日の昼食時に買った商品を持ち帰る人がいたことを思い出し、いくつかパンを買って帰る。宿への帰り道メールを再度チェックしてみるが返信は来ていなかった。

宿に帰ると、部屋にいた初老の男性はいなくなり、随分とでっぷりとした男が部屋にいた。話を聞いてみるとクリミア（ウクライナ黒海沿岸）出身で出張でキエフへ来ているとのこと。クリミアでは日本人を見ることはほとんど無く、アジア人といえば韓国人、中国人あるいはベトナム人が多いそうだ。そして夏にはウクライナ中から多くの人がビーチに遊びに来る美しいところだよ、時間が合ったら遊びに来てくれよ、と言っていた。クリミアはウクライナの港町はオデッサ（戦艦ポチョムキンの舞台）の更に先で交通の便はあまりよくない所だけども、機会があれば行ってみたい。昨日から相部屋のラムジー（ノルウェー人）は夜通しどこかのくラブで遊んでいるらしく、声をかけたら人妻だっただのかわいい子が多くていいね！なんてことをしきりと喋っていた。