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VJをする類人猿がVJやそれらの周辺に関する雑感を文章化するブログ

本の紹介 アンソニー・ボーデイン著『世界を食いつくせ! キッチン・コンフィデンシャル・ワールド・エディション』☆☆☆☆

flat_ninja2008-12-23


旅行記を読む事が好きだ。理由は至極簡単で読むほどに自分の知らない世界が沢山あることがわかるから。たかだか数十年の人生の中で世界の全てを見て回る事は出来ないけども可能な限り見て回りたい。旅行記は旅のきっかけや目的を見つける上で重要な資料でもある。


旅の記録を書いている身でありながら紀行文としてはたぶん”読んでおくべき”沢木耕太郎著『深夜特急』をまともに読んだ事が無い。さわりの部分は友達の家で読んだが内容はすっかり忘れてしまった。11月に『旅する力―深夜特急ノート』というエッセイが出たようなのでこれにあわせて読んでみようかと思う。今書いている旅日記をもっと読みやすく伝わりやすい文章になるよう学ばねばならないだろう。


そんな丘トラベラー(丘サーファー的な意味で)の僕の勧める旅行記はアンソニー・ボーデイン著『世界を食いつくせ! キッチン・コンフィデンシャル・ワールド・エディション』。内容は世界を回って色んなものを食べてまわるってだけの話だけど、土地々々の郷土料理や名物料理がとても魅力的に描かれていて、とりあえず食えるもの、勧められるものは何でも食べてみる姿勢がおもしろい。食事は自然や建物、音楽と同じようにその土地の文化の一端を担い、土地の料理を食べる事でその旅行は楽しみを増す事になる。なにより食わず嫌いは人生において大きな損失であると気づかせてくれる。旅行先で面倒くさくなるとうっかりマクドナルドに入ってしまう僕に睨みを利かせる一冊。ディスカバリーチャンネルを見る事が出来る人は『アンソニー世界を食らう』でも楽しめます。