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VJをする類人猿がVJやそれらの周辺に関する雑感を文章化するブログ

旅の記録 続々2008-05-15

バスターミナルとおぼしき建物はカーテンが閉まっているし、そもそも現地通貨であるところのルーブルが無いのでバスがあったところで乗れもしない状況。しかたなく白タクのおっさんと話す。「ホテルは何処だ?」「ホテルは決まってない」「決まってない?」「どこか知ってる?」「色々知ってるよ」「安いとこが良いんだけど」「オーケー」「ルーブルは?」「ルーブルはもってない」「支払いはルーブルだからどっかで両替した方がいい」「じゃ、そんな感じで」値段交渉をしてみるもののたいして安くもならなそうなので安宿を紹介してもらう事で白タクに乗る。空港からウラジオストクまでは約40km。しばらく殺風景で人も歩いていない。時間をみると21:00この時間ならあたりまえか。しばらく走ると道路沿いにヒッチハイクしている人?がちらほら。途中ガソリンスタンドで給油。1Lあたり1ドル位らしい。オッサンはドライバー歴20年だそう。カーステレオからは『ゴーストバスターズのテーマ』が流れ車はウラジオストクを目指して走る。
ウラジオストクの街に近づいてホテルにいくも安い部屋はいっぱいで空きがない。オッサンの話では最近は中国人観光客がとても多く日本人や韓国人はあまりいないようだ。とりあえず両替をするため両替所を探すがどこも閉まっていて両替できそうにない。この時22:00過ぎ。オッサンは車を停め「しばらく待っていろ」と言っていなくなる。ほどなく戻ってくると「そこのカジノで両替してくれる」という。レートは空港にあった両替所のレートより良かったのでオッサンの後についてカジノで両替をする。
ルーブルを手に入れその後数件の宿を回るが何処もシングルルームの空きがない。オッサンもあまりの部屋の空きのなさに疲れが見えているがそこは妥協するのもしゃくなので安いところはないのか、と言って探してもらう。1時間ほどウラジオストクの街をドライブしながらグルグルまわり、ようやく安い宿が見つかった。暗い路地を入ったところだったので、地図を見せて「この宿はどこか?」と聞くとオッサンは「この辺」と言って地図を指差すがその指は地図からはみ出したあたりを指していて、どうやらこの地図の外らしい。止まる事を決めたので、宿で「滞在登録をしてほしいんだけど」と聞くと「あした電車でモスクワに行くならいらねえ」と言う。何度聞いても「ノープロブレム」だという。入国してから72時間の間に登録(72時間以上ロシアに滞在する場合は必要と記載されいている)となっているので、その時間内に鉄道で移動する場合には大丈夫なのだろうか。不安はつきない。オッサンにお金を払い、腹が減ったので近所のホットドッグスタンドで具沢山のホットドッグを買うがどうにもうまくない。みずくさいわけでもないのだがうまみがさっぱり感じられないホットドッグを食べ、ロシアのMTVを観ながら眠る。